クルージング船の営業は芸達者
私はクルージング船の営業担当をしています。
女性では初の採用ですが、女性扱いはしてくれません。
男性同様の扱いで残業も休日出勤もあります。
営業手当が男性社員の半分なのは今の時代信じられないことで、これは男尊女卑だと思います。
同期入社の女の子達は皆、経理や総務に配属になり定時には帰社しているのに、なぜか私は遅くまで会社に残る毎日です。
営業ですから仕方無いのですが、貸切りの大口顧客の場合は私も乗船しなければならず、特に夏はほぼ毎日最終電車です。
外資系の会社のパーティの時は、カジノのバニーガールをした経験もありますし、生命保険会社のお見合いパーティの時は、司会もしました。
よくよく考えると会社の利益のために、外注せず社員で賄おうという社長のお考えが、私に色々な芸を身につけさせて下さっているのです。
給料に反映させてもらえると、尚一層芸を磨くのですが、残念ながら給料は変わりません。
古い企業風土なのか、小さな組織ながらも縦割りで、恐らく社長が元大企業出身ということもあって、カタチだけでも似せようと思ったのでしょう。
お蔭で、情報の共有はほとんどありません。
社長のワンマンスタイルのため、組織は形骸化しており、会議も長くまとまりがありません。
いわゆる社長の声で全てが決まってしまう、シャンシャン会議の典型です。
提案は「生意気だ」と言われるのがオチなので、誰も提案はしないのです。
イエスマン養成施設のようで、気味が悪いのですが、健康に気を付けているのか、電子タバコ通販サイトを必死に見ていました。
船旅もいいですけど、バスの旅もなかなかの趣があります。
ワンマン社長のメリットデメリット
社長のパワハラやセクハラにずっと悩まされながらも、動物が好きという理由でかれこれ5年近くペットショップで働いていました。ですが、5年経っても時給は50円しか上がらず、パワハラやセクハラはひどくなる一方でした。それでも我慢して仕事を続けてきましたが、ある時、社長から他店舗への異動命令がありました。
その異動先の店舗へは自宅からかなり長距離の位置にあり、私は異動を拒みましたが、それを聞いた社長はそれならお前の居場所はないからな、の一言。結局雇用もアルバイトだったこともありそれをきっかけにそのペットショップとは縁を切ることになりました。
まず時給を重視しました。それと勤務時間が一定のところで探しました。今の仕事は接客と販売ですが、元々接客をしてたこともあり、初めからスムーズな接客ができました。商品の陳列では几帳面な部分が生かされ、上司が誉めてくださいます。パワハラやセクハラもなく、同年代の若い方たちとのお仕事ができるようになり、毎日の会話が楽しくなりました。仕事は時にきついこともありますが、前の職場での自分自身に比べると、とても伸び伸び仕事ができているように感じて嬉しいです。
しばらく同じ職場で過ごすと、本当に嫌なことがあってもどこの職場いっても同じだ、と思ってしまう方もいると思います。私もそうでした。しかし、勇気を振り絞って、仕事を辞めてみて、新たな職場に就いてみると、最初はもちろん新しい業務に慣れるまでは大変ですが、慣れてみると心に余裕が出てきますし、人間関係に恵まれれば、それだけ毎日が楽しくなります。自分の世界と視野を広げるためには、転職が一つの手だと思います。