クルージング船の営業は芸達者

私はクルージング船の営業担当をしています。
女性では初の採用ですが、女性扱いはしてくれません。
男性同様の扱いで残業も休日出勤もあります。

営業手当が男性社員の半分なのは今の時代信じられないことで、これは男尊女卑だと思います。
同期入社の女の子達は皆、経理や総務に配属になり定時には帰社しているのに、なぜか私は遅くまで会社に残る毎日です。

営業ですから仕方無いのですが、貸切りの大口顧客の場合は私も乗船しなければならず、特に夏はほぼ毎日最終電車です。
外資系の会社のパーティの時は、カジノのバニーガールをした経験もありますし、生命保険会社のお見合いパーティの時は、司会もしました。

よくよく考えると会社の利益のために、外注せず社員で賄おうという社長のお考えが、私に色々な芸を身につけさせて下さっているのです。
給料に反映させてもらえると、尚一層芸を磨くのですが、残念ながら給料は変わりません。

古い企業風土なのか、小さな組織ながらも縦割りで、恐らく社長が元大企業出身ということもあって、カタチだけでも似せようと思ったのでしょう。
お蔭で、情報の共有はほとんどありません。

社長のワンマンスタイルのため、組織は形骸化しており、会議も長くまとまりがありません。
いわゆる社長の声で全てが決まってしまう、シャンシャン会議の典型です。
提案は「生意気だ」と言われるのがオチなので、誰も提案はしないのです。

イエスマン養成施設のようで、気味が悪いのですが、健康に気を付けているのか、電子タバコ通販サイトを必死に見ていました。

船旅もいいですけど、バスの旅もなかなかの趣があります。

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