人生にゴールはない
大学生の学力レベルが落ちていると嘆かれている。
高校の補習状態と揶揄されることも多い。
私が大学で授業を受けていた際も、とてもレベルが高かったとは言えない。
同じ大学であっても、エクステンションセンター主催の授業はレベルが高かった。
まず、受講生の勢いが違った。授業に食いついている、という印象が強かった。
どちらの授業も、生徒は自分で授業を選択している。
しかも大学生は受験までして授業を受けているのだ。
それなのに、受講料だけで受けることができるエクステンションセンターの授業の方が、生徒の質が高かった。
これは大学受験がゴールとなっている教育体制が原因であろう。
中学の時は高校受験のために、高校の時は大学受験のために。
そう思うと、大学の先は就職。今までと全く違うジャンルになる。
その違いに戸惑い、現状に満足する大学生が増え、学力が低下しているのではないだろうか。
勉強は継続するものだ。
いくら理解をしていても、全く勉強をしていなければ忘れる。
それを大学の4年間でしてしまってはもったいない。
次の就職というステップへ上手くジャンプできるよう、大学生自身の意識改革も必要だが、補助ができる制度も必要だ。
ダイヤル電話をプッシュした若者
私が勤めているパート先には大学生アルバイトがたくさんいて、みんな仲良く和気藹々とお仕事しています。
かなり年齢が離れているので話が合わないかなと思いきや、私が若いのか向こうが合わせてくれているのか、毎日休憩時間は楽しく会話しています。
そんな中、ついに大きなジェネレーションギャップを感じる出来事がありました。
お店の片隅にピンク電話が置かれているのですが、たまたま携帯を忘れてきた子が自宅に電話しようとして一言。
「これ、どこ押したらいいの?」物心ついたころからプッシュ式の電話しか見たことがないそうで、ダイヤルの指を入れる穴から数字を一生懸命押していました。
大笑いしたいところを何とかこらえて、ダイヤルの回し方を教えてあげたのでした。
世代ギャップと言いますか、知らない世代もいるのだなと改めて感じましたね。
知ってるいからエライ、知らないからダメ、という風潮がありますが、人間の知り得ることは全体でもほんの数パーセントでしょう。
たかが、その数パーセントで立場や優劣が決まるのは、ちょっとおかしいことです。
その知り得たことも、実践や経験などではなく、流れてきた情報を自分のものにしているに過ぎないのですからね。
全ての情報は自分が発信していると思うのは、大きな間違いであることに気付いた出来事でした。