論語
論語が静かなブームを呼んでいます。
論語とは、儒教を説いていた孔子の教えを弟子たちがまとめあげた、2500年も前の人生訓です。
「子曰く、学びて時に之を習う…」と続く冒頭の句を授業で習ったことがある人もいるでしょう。
この論語を、子どもが小さなうちから聞かせたり読ませたりする親が増えているようなのですが、自らも読み返し、改めて論語の教えに勉強させられることも多いのだとか。
論語とは、「正しく生きる道」や、「人間らしく生きる道」の教えを説いているものですから、現代にも通じる生き方を感じられるところに、ブームの理由があるようです。
ブームに火が付いたのは、論語解説の本が多く出版されていて、気軽に読むことができるようになったためです。
すぐに参考に出来そうな人生訓ばかりなことも人気の要因です。
ただ、成功法則を読み漁って、極めたような感覚に陥る人がいるように、論語の影響され過ぎるのも如何なものかと。
本質を掴みとる目をもって読まなければ、ネット上の情報も同様に、正しいかデマかを判断する能力が問われます。
何事も表面を盲信するのではなく、行間や裏を読むことも必要な事ではないでしょうか。
これが出来ない人が、俗にいう「空気が読めない」ということに繋がってくるのです。
場の雰囲気をつかむことも、書籍を読むのも、共通したところがあるのかもしれませんね。
相手の心情も読むことも、忘れないようにしたいものです。